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  ~懲りない傾向~

台風シーズンの前に

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台風シーズンと言っても、最近は直撃事例が7月や8月に前倒しされてますが、突如涼しくなったらば、車中での長時間待機(そういうのがあるんです)も楽になり、その間仕事もせずに安彦良和さんの「韃靼タイフーン」を読み返していました。

第一巻が出たのが、もう20年前です。

荒唐無稽な冒険奇譚を、近未来の(執筆時が西暦2000年から2年くらいです)函館と、大陸を舞台に描く中で、都市をどうやって封鎖し戦闘状況を生み出すか、なぜそのような事になってているのか、居合わせた主人公は何の因果で巻き込まれモビルスーツを発見運命と対峙するのか。といったプロットがリアルに練り込まれていて、前半の函館編はとにかく面白いのです。

荒唐無稽が空想科学の領域に行ってしまった後半の大陸編は、初出の当時は「なんだよこれー」と思ったのですが、仕掛けの一部においては「現代を言い(描き)当てている」ところもあったりして、見直しております。しかしこれの後半戦に入る頃には「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」を描き始めているので、後半はなんとも急ぎ足です。「やめてよー」とガンダムを呪いたくなったのです。まあそれでも、「韃靼タイフーン」は4巻くらいの構成でちょうど良かったのかもしれません。

今更やっちゃあくれないでしょうけど、これとガンダムを足して二で割ったら、「巨神ゴーグTHE ORIGIN」描けるんですよ。あー、安彦さんでなくてもいいよ、トニーたけざきさんとか、針井佑さんでいいですから(それはそれで、なんかとっても失礼な言い方だよなあ)

 

 

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