Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

’55年と’88年のドジャースを覚えてますか?

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「誰もが負けると思ってた」とは、ガンヘッドのコンピュータが、彼を組み立て直したブルックリンに問いかけた言葉です。トレジャーハンターとして雇われたブルックリンがドジャースのユニフォームを着ていたからですが・・・すいません、「ガンヘッド」の封切りは1989年の・・・昨日でした。昨日は大暑と下駄の話で割と上手に〆られたもんだから、この映画は組み込む余地がなかったです(別記事で何度か書いてるし)

これが2039年の物語なので、2024年のドジャースも入れたかったところですが、今年のドジャースは「事実は小説より奇なり」と言えるほどの大谷選手の活躍で、作り手だって予想も予言もできやしません。もし映画が作り直されたらブルックリンではなく「ショーへー」とか呼ばれるかもしれない。

東宝が「巨大ロボならサンライズ」、と企画を受け入れた本作もまた、方々で制作陣のすれ違いがあってのことか全体的にまとまっていません。後年、東宝の広報の人と話したことがあり「vsメカゴジラがうまく出来て、ガンヘッドも救われました」と聞いたことがあります。メカニック特撮として見たら、断然こっちなんですが、予備知識なしで観た人は訳が分からないごちゃごちゃ映像のつなぎ合わせに見えるでしょう。そういう鬼子なんですけど、憎めない自分です。

耐久性と持続性

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「2024 FIM世界耐久選手権”コカ·コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第45回大会」と、正式に読み上げると意外に長い鈴鹿8耐が明日から開幕です。スズキのGSX-R1000R ヨシムラ SERT EWC CN 仕様(これも長い)は、耐久レーサーの中に持続可能性をテーマとして取り入れた諸技術で挑みます。40%バイオ由来のFIM公認サステナブル燃料エルフMoto R40 FIM(だから長いよ)とか、ヨシムラジャパン触媒内蔵サイレンサーとか、再生資源・再生可能資源比率向上型ブリヂストンタイヤ。

他にもMOTULのバイオ由来ベースオイル、 再生カーボン材カウル、天然亜麻繊維を使用した革新複合材料フェンダー、熱処理廃止鉄製ディスク、ローダストパッド、車載LFPバッテリー、ピット電源供給用蓄電池など(スズキのリリース丸写しですが)チーム体制、レースプログラムと共に興味をそそるマシン作りです。

決勝は21日。一番の目玉が燃料だけに、そこにトラブルリスクもありそうな気がしますが、善戦から表彰台の真ん中を期待したいところです。

筑波編+鈴鹿編÷2?

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14日のBS12アニメ枠にて「バリバリ伝説」が放送されるようです。翌週が鈴鹿耐久8時間ということもあっての編成ですね。触れ込みでは筑波編と鈴鹿編を再編集するとかなんとかですが、さすがに今どき新撮新録はないでしょうから、放送の尺に併せて筑波編をいくらか削るんでしょうか。うちはつくばーど®行事で妙高に行ってしまっているから、とりあえず録画予約して出かけることとします。荻野目効果なんでしょうか、このアニメのサントラ盤とてつもなく高価取引ものです。

ネームバリューと7月という時節もあっての「バリ伝」放送なんだけれど、久しく目に触れていない村上もとかさんの「風を抜け!」もプログラムに引っかかってくれんもんでしょうか。どちらも作画監督を古瀬登さんがやっています。2年あとに作られたこちらはモトクロスに舞台を移しながらも作画の腕がだいぶ上達している気がします。主演が声優ではないのでまあド下手くそなんですが、そこは耳をぼかしてあげるからさー。

 

今夜は月が細い 注意されたし

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今宵7月9日も月齢3で空に月はありませんが、このお話は来月3日の月齢28の夕刻となります。この1日、土浦市の安藤真理子市長が会見で発言した内容によると、8月3日夕、市内の亀城公園前にTNG版98式イングラムを持ってきてデッキアップと関連イベントを行うと、ことしの土浦キララまつりのプログラムが明らかにされました。もうすっかり機動警察パトレイバーで街おこしを定番にしてしまいました。でも篠原重工の特機研究所はつくばにあるんですけど。

キララまつりの頃って硬式高校野球県大会が土浦でも開かれるし、混雑必至で通行規制もありそうでクルマじゃ近寄れなさそう。といって暑いさなかを土浦駅から亀城公園なんかまで歩くのもいやだなあってことで、逡巡しております。

Do you have any holidays in July?

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七夕が過ぎて夏の扉は全開放です。今週末に海の日の重なる連休が巡ってくるのはありがたいことですが、「何それどこの国の話?」というご多忙の方もいらっしゃることと思われます。お察しいたします。

お休みのあるなしに関わらず暑さは右肩上がりの時期です。夏の日差しは嬉しいものですが油断もならないリスクと背中合わせ。夏バテ要因の蓄積もこれからです。元気よく夏を乗り切れますようご祈念いたします。

 

Starsihp‐銀河の波を蹴って

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1984年の七夕の日、『SF新世紀レンズマン』が封切られました。原作者であるE・E・スミスの小説は1937年に始まっているので、アニメ映画で40年と言ってもまだまだ過去に遡れる古典スペースオペラの代表作です。でも第一作から100年は経っていないので、H・G・ウェルズの「宇宙戦争」(1898)よりはずっと新しいSF活劇に属すると言えるでしょう。映画はレンズマンの能力を偶発的に受け継いでしまった主人公キムボール・キニスンの成長と活躍の物語。

80年代のアニメ世界では旧日本海軍の戦艦型宇宙戦艦が飛んでいたし、機動宇宙服とも言うべきロボットがビームライフルを撃ちまくっていたし、戦闘機に手足が生え人型に変形までするのがエポックの時代。古典とは言いながらも「レンズマン」には「それらとは一線を画す真新しさ」が求められていたと思われ、合体や変形が常識の巨大ロボ市場に切り込むにはなかなかハンディキャップがあったのではないかと感じます。

実際にこの映画の興行収益は12億円程度でしたから、大ヒットには遠かったのですが、この年の10月になるとテレビアニメ化されるという幸運も舞い込み、上記のSFメカニックとは確かに一線を画した宇宙船やパワーローダー(これはエイリアン2よりも早かった)が玩具化されるまでに至りました。

法と正義の執行者として、与えられたレンズの力を行使し無敵ではないけれど卓越した能力を発揮するレンズマン。なぜレンズ?とも思わされるのですが、1930年代にあっては、紀元前から存在したという研磨された水晶などは、未知の領域にイメージを跳ばせるアイテムだったのかもしれません。むしろレンズそのものは意外に真新しいアイテムで、銀河パトロール、銀河文明、宇宙海賊といったキーワードの方こそが古典化していく要素なのかもしれません。

「変身っ」の日

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1971年7月3日のこと、ショッカーはメキシコで戦果を挙げていた改造人間サボテグロンを日本に派遣し、仮面ライダー抹殺をもくろむのですが、このとき仮面ライダー本郷猛はそのショッカーヨーロッパ支部の動きを察知して既に国内にいない。しかし組織内では二人目のバッタ型改造人間が脱走した状況が周知されていたので、サボテグロンの派遣はこの二人目を誘き出すことが目的だったようです。ここから両者の裏のかき合いが展開するのだけれどそれはさておき。

「変身」というプロセスは本郷猛も行っていたわけですが、仮面ライダーの醍醐味であるにもかかわらず子供が真似しにくく、ここに大きな梃入れがなされ、掛け声とともにポーズを決めてスイッチを起動させるというエポックが追加されました。もちろん彼よりも先にスペクトルマンこと蒲生譲二がやっていた「ネビュラ71、変身願います」と叫んで認証を取りつける姿もポージングの一つですが、社会は一文字隼人に「変身」のパイオニア的位置づけを与えたようです。

この瞬間、仮面ライダーが2人いる、という斬新な設定も誕生し、それぞれが世界のどこかで離ればなれながらも通じ合い共闘する展開が、「変身」にとどまらず仮面ライダーの存在を深めたのだと思われます。これもウルトラマンを呼び戻しに来たゾフィーがいるんですけど、ある意味押しのけられています。奇しくも新ウルトラマンを助けにウルトラセブンがやって来るのは、「魔人サボテグロンの襲来」の翌月のことでした。仮面ライダー二号、偉大な功績者です。

その夏が巡ってきた

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2019年の今頃でしたが、「STANDARDBLUE」という海洋冒険漫画のことを書いていました。あれから5年経って、現実の世の中もこの漫画の舞台である2024年になってしまいました。98年に初出しされたこの物語は前回感想を述べたとおり、紛争もビーム兵器も戦闘ロボも出てこない、出す必然性の無いフォーマットの中で、海洋環境と深海作業で父を失った娘にだけ的を絞り、近未来の日常とSF世界を淡々と描いているところが好きなのです。

余談から書いてしまうと、本筋とは関係ありませんが冒頭で航空機が不時着水し沈没する場面が出てきて、主人公の少女もここで多少活躍しますが、犠牲者ゼロで避難成功するという、なんだか予言めいた2024年パートにもなってしまいました。主人公は海で父親を亡くした境遇から、海難に敏感で自ら救助に飛び込んでいく経験も思慮もへったくれも無い性格ですが、その行動が亡くした父親と、確執を持つ母親との対話につながっていきます。

物語は父親への慕情との決別、母親との相互理解を得て大団円を迎えます。そこに至る本編最大の海難に対して、経験値の浅い彼女が救助をやってのけるくだりは、まあその直後の自分自身が生還するお話を立てないといけないので突っ込みどころであってもスルーしますが、それからさらに数年後の彼女も手短に描かれており、現在でもまだ見ぬ近未来の大団円というところが、この先何度も読み返していける楽しみを内包しています。

あら「GUN」違い

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バンダイナムコグループが大阪万博に出展するということで、横浜で一部失笑を買った(と思っているのは僕だけです)あの設定寸大・・・実物大って書く人がたくさんいるけどさ、実物大の本物どこにあるんだよ?・・・のガンダムの装甲などを再利用して再びアピールしようということで。三月に「ガンヘッドを万博に」的なことを書きなぐりましたが、よもや「ガン違い」でホントの話になるとは思いもしませんでしたよ。←褒めてません

良くも悪くも巨大ロボは日本のアニメ特撮のお家芸ですが、その大半は戦闘兵器であって、そのドラマ上では被害も犠牲も出している。それを棚上げして夢中になった10代を過ごしてきた自分が言えた義理ではありませんが、そういうものを軸にして未来を模索しようって、もう詭弁でしかないじゃないですか。

百歩譲ってもみたんですけど、お家芸と言われながら「ガンダムしか無いの?」。スケールなんかどうでもいい話で、7~8mくらいの立像で充分で、古今東西の巨大ロボミニレプリカをどんどん立てたらどうなんです?

と毒を吐いたら

「そんなことしたら鉄面党が強奪に来てめちゃくちゃになるわ」

「篠原AVねらいで黒いレイバーが襲ってくるでしょ」

我が家では打てば響くようなダメ出しをくらってますが、鉄面党と黒いレイバーってところに世代間ギャップを感じるよなあ。

 

夢は君の武器のはずだよ

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搭乗者が乗り込み操作できるAV98式イングラム。TNG宣伝に使われたデッキアップモデルは、デッキアップするだけのしろものでしたが、ロボットベンチャーのMOVeLOTが手掛けているイングラムは上半身だけに絞りながらもテスト機としての操縦をシミュレーションし体感できるようです。現時点での話ですが足がついていない・・・ということは、新山下で大仰な興行をやったモビルスーツとそう違わない気もするのですが。

双腕のモーションコントロールは、ここまでのロボット開発技術で現実的なものとなっているけれど、股間から爪先までの全関節を駆動させて屈伸したり歩いたり体さばきや諸々の動作を操縦席でこなすという行為は、レバーだとかペダルだとかが何対必要で、駆動系の出力をどのように変化させ伝達し動かすのか。という大変興味深いシークエンスの塊です。同時に、長年の巨大人型機械の操縦方法を具現化するのは大変なことだと思います。

このイングラムがそこまで見越して最終ステージを目指していることは大いに期待しちゃいます。