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  ~懲りない傾向~

古典的特撮の臨場感

古典的特撮の臨場感 はコメントを受け付けていません

表題は挿絵について言っているのではありません。挿絵の写真は素人の特撮ですので、こんなんでも「潜航中のスカイダイバー」と言ってくれる人がいてくれたら御の字です。ただ、スカイダイバーをCGで描くとか、それを別撮りの背景に合成するとかの加工をしていないという点では、ひとまず古典的技法にはのっとっています。単に庭石の上に置いて撮っただけ(それって特撮なのか?)

それって特撮なのか? と書いておきながら円谷英二さんの言葉を借りれば、特撮は特撮だとわかる映像であってはならない。との、ひとつの捉え方があります。

日本の特撮の醍醐味である着ぐるみと操演(主に吊るし撮り)が、それをどこまで体現できたかはともかく、実写版と言いながらも役者と双璧の存在である宇宙戦艦がフルCGで描かれているのは、個人的には不満で、これは最近のウルトラマンからそう感じていたのですが、戦艦のようなごつく巨大な物体であればなおさら、その威容や鈍重さをプロップワークで見せてもらいたいのです。

そしたら作ってるじゃねーか

このプロップは残念ながら見に行けませんでした。こんなの作るなら、撮影にも活用すべきだと感じます(使ったのかなあ?)。こういう技法で巨大なものを描こうとしたひとつの例を挙げれば、円谷プロにおけるマイテイジャックの出動シークエンスやジェリー・アンダーソンによる謎の円盤UFOなどに感化されているためか、臨場感の感じ方が違うのでしょう。フルCGの超弩級宇宙戦艦がこれに肉薄できるのか。そこが興味の的です。

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