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  ~懲りない傾向~

33年ぶりの近現代

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%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%83%9f%e3%83%a9NHK2019年の大河ドラマが、1912年のストックホルムから1964年の東京開催までの52年にわたる「オリンピック」を素材にすると。昭和が舞台となる大河ドラマは33年ぶり。放送翌年の大会にタイアップしての話題づくりは、やらしーほどの飛ばし方ですが、国獲りものも維新ものも使い尽くした感がありますし、といって太平洋戦争を真っ向からという博打は打てないとすれば、今後の大河ドラマが取り組むべき歴史のレンジを広げるには良い機会だと思います。

それで・・・なんでジャミラが出てくるんだ俺のブログ?

%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%83%9f%e3%83%a92ウルトラマンの第23話に、代々木第一体育館が国際会議場のふりをして登場してくるからです。当時、丹下健三さんが設計したこの建物は今でも東京の顏のひとつです。どこにもなかった造形と建築手法は、円谷プロの大道具も作って添えたかったに違いなく、しかしそれをどーんと映しちゃうのはどうなんだ? ましてや壊しちゃったら何言われるんだ? と葛藤があったかどうかは知りませんが、ちらちらとしか映らずジャミラの侵攻も直前で阻止されてしまうのです。

翻って大河ドラマの話。脚本を工藤官九郎さんが手がけるというのも話題。ただでは済まないドラマになるのか、意外と枷をはめられちゃうのか興味は尽きません。

だけどいくらおっさんになってしまったといっても、リアルタイムで知っているのは64年の大会だけなんだよなあ。今の自分よりも若い僕の親父は、ラジオやテレビ放送からオープンリールのテープレコーダーに様々な音声を録音しては散々なまでに聴かせたもので、

『見えた! 見えました! オレンジ色の炎! 白い煙をたなびかせ・・・』

という聖火リレーの実況放送を、つい覚えちゃいました。

このことを思い出すと、テレビの娯楽に時代劇、戦国ものを嗜好していた祖父母の時代から、大河ドラマの企画内容も父母の時代にスライドし始めている。でもやっぱり視聴者層のターゲットは依然として高齢層なのではないかとも感じます。少なくともこの手の国際大会を僕が自ら実感するのは、72年の札幌冬季大会です。

%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%83%9f%e3%83%a93それにもまして、いくらなんでもこの大河ドラマが描く東京の世相に、ウルトラマンは3年ほど間に合わないんだけれど、54年のゴジラとかは出てこないよね。67年に放送されたウルトラマンにおいては、どこかの山中に不時着して出現するジャミラが焼き払う山村はまだ茅葺。逃げ惑う人々の服装も60年代を切り取っています。余談ですが、唐草模様の風呂敷がクラシックに見えるようで、でも今でも使われているアイテム。時代を貫いてます。これはきっと大河にも出てくる。

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