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  ~懲りない傾向~

TB3号の進化

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tb3-1966リメイクされる「サンダーバード」が、50年距ても往時のメカニックデザインをほぼそのまま踏襲できるのはたいしたものです。日本で言えば、ウルトラマンの初代とギンガやビクトリーに至るデザインの変貌を比較すれば明瞭です。あれだけ元が何だか分からなくなっても、初代ウルトラマンを登場させる際にはへんてこなアレンジを加えないところに、ウルトラマンのアイデンティティーがあるわけです。サンダーバードは、5号のドラスティックな変更を除けば、各メカニックとも若干のアレンジを施すにとどまっています。2号の背中のラインについては好みが分かれそうですが、それ以上に斬新だったのが3号でした。

tb-3@2015英国の玩具メーカーから発表されたサンダーバードの新しい玩具シリーズを見ると、3号には巨大なマニピュレーターと思しきアームという設定があります。今までの3号にも存在した、各ロケットエンジンへの支柱化か燃料の圧送経路か(といってもたぶん原子力エンジンなので、冷却水の圧送経路かも)と思っていたこの部分が、宇宙での救助活動に用意されたツールという考え方にあらためられているようです。

これは実は、5号とのドッキング以外これといったプレイバリューのなかった3号にとっては慶事でもあります。

昔の3号プラモデルだと、機体の底部に磁石を取り付けるようになっていて、相手が鉄ならどこにでもくっつけることができましたが、これ自体は3号の設定とは全く関係ないメーカーの苦肉の策でした。ところが僕らがサンダーバード遊びをするのはだいたい砂場で、そんなところに持ち込んだが最後、あとで泣きをみたものです。

しかし2015年版の3号のアームはどの程度可動範囲を持つのか。このままだと機種よりも先に伸びていかないようにも見えるので、機体の鉛直方向とは直角の範囲で相対物を掴むという考え方なんですかね。

2 Responses

サンダーバードは良く出来たキャラクターだと本当に思います。それは実際には比べるものが無いからでしょうかね?と一人思います。ペネロープの車だけは既存の比較対象があるので古さを感じてしまいます。それでも好きですけれどね。
ちなみに、サンダーバードっていつの時代をイメージして制作されたのでしたっけ?当時の時代そのままだとすると、本当に進んだ世界でした。

  • 日本での放送は1966年ですが、イギリスでは65年に放送され、その時の設定年代はちょうど100年後の2065年となっています。
    それを考えると、あと50年経っても原子力に代わる基幹エネルギーはないのねと、いささか悲しい予想を突きつけられてはいるのですが、50年前にあれだけの近未来科学を考察しているのはすごいですね。2号のブサかっこよさが今でもスタンダードに通じるわけですし、3号は単発ロケットで、しかも往還機でもあります。
    FAB1のロールスロイスだって、初代のまま出しちゃってもかまわないじゃんと思います。