Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

妄想の選択肢 Ⅱ

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v-eビターラが登場することで、エスクードの時代は幕を閉じる。問題はその閉じ方がどんな形でやってくるのか、なのですが、意外な事象が二つあります。

実は国内で売りぬく気概の見られないエスクードも、世界市場で見ると、潰してしまうには惜しいだけの出荷があるそうです。時折工場のラインが増産体制となり、「あー、いよいよ最後の追い込み?」という噂も聞こえることがありますが、この噂と、海外へ出荷するコンテナ船が接岸する時期は、だいたい一致しているようです。グランドビターラが海外で信任を得ているからこその、ヨーロッパにおけるS‐CROSSの不振という構図も見えてきます。

もうひとつは、ユーザー間では燃費以外でなら定評のあるJ24Bエンジンの、燃費面での営業評価の低さ。今以上の向上対策は望めず、お荷物扱いですが、それは当然のことで、パワー・トルク重視で改良したのですから、燃費は二律背反の世界なのです。これがうまく行かなかったのは、Dセグメントクラスへの参入がリーマンショックなどに阻まれ、搭載すべきモデルを増やせなかったことがひとつの要因でした。

しかしながらこのエンジンは、長く使われてきたブロックや基本設計を持つだけに、世界のどこへ持って行ってもメンテナンスが容易というメリットもあります。

今後、ビターラが世界戦略に挑むうえで、エンジンも含めて新規の駆動メカニズムを盤石に扱えるバックヤードがどれくらい早く確立されていくかが課題と思われ、その点ではJタイプのエンジンの整備性はちょっと馬鹿にできない信頼感があるのです。伊達にV6を捨ててでも生きながらえさせた直4ではないということです。

すると、モーターショーの時期までにビターラがデビューするとしても、その時点でエスクード/グランドビターラがカタログ落ちする可能性は低いんじゃないかな。と、儚い望みを抱くことができそうです。まあどうせなら、あと3年くらい、受注生産でもいいから国内でも頑張ってもらって、誕生30年をお祝いしながら見送ってあげたいところですが、どの程度の延命が期待できるのかはさっぱりわかりません。

というわけで、まずはSX4S‐CROSSが明日発表(←せんかったよ)。これでようやく、あのallGripの能力が試乗できるようになります。といっても、基本形はFFからのセンサー検知によるスリップ対応型四駆へのオンオフ。スポーツとスノーを分けているということは、ドライコンディションと雪道ではFFと四駆のオンオフがそれぞれ逆に設定されて「曲がりやすい」味付けになり、ロックモードがESPのような動作を持ったフルタイム四駆? これだけ小刻みな加減速に応答するためにCVT・・・

SX4S‐CROSSはそれで充分ですね。しかしビターラにエスクードを重ねようとしている人々にとっては、

・そもそも本来の悪路には太刀打ちできない

・これで安心して林道をかっ飛ばせる

という二つの流れが生じていくのでは・・・ いやいや林道はかっ飛ばしちゃならんですよ。エコロジーと安全マージンは「限界性能を上げる」という思想とは違うところに志があるのですから。

 

4 Responses

なんとかしぶとく生き残ってもらって、あわよくば2.4Lショートを限定台数でいいから売ってくれないかなあ、なんて。
でも、既にヨーロッパのスズキのサイトからは外されちゃってるんですね、GRAND VITARA…。(´・ω・`)

  • 端的に言えば、あれがあるとビターラを売りにくいですから。
    切るか残すかそこが悩ましいところなのだと思います。

  • 三代目の駆動システムによる、積雪路、凍結路での安定性の素晴らしさを、なぜスズキは売りにしなかったのかと、残念です。
    北海道内でも、積雪地帯では意外なほど三代目エスクードを見かけます。

  • 要はクロカン四駆の時代を引きずっても車が売れないから、対応する悪路の定義を下げてしまおうということです。
    普通のユーザーは廃道にもオフロードコースにも行きませんから、雪道を走れればいいというのが四駆の定義になったのでしょう。
    しかしねー、これで乗ってみたらそういうところでの性能は凌駕されてるでしょうから、抵抗できませんねー。