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  ~懲りない傾向~

未だ見ぬ技術

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01rallybサイバーフォーミュラ世界選手権は2014年現在、ブラジル国籍ドライバーピタリア・ロペがポイントリーダーに君臨しており、年間タイトルも彼のエルコンドルB-14が獲得しています。日本の新鋭チーム・スゴウアスラーダはマシン開発を終えておらず、翌年の第10回グランプリに参戦しますが、マシンと人工知能・サイバーシステムが完全に合致していませんでした。サイバーシステムとの完璧なリンクを果たす車体、スーパーアスラーダ01は2015年シーズン後半に登場し年間タイトルを得るものの、完成形ではなく「完全な」という意味でのスーパーアスラーダ01はこの半シーズンしか運用されなかった希少なマシンなのです。

01はロールアウト仕様と軽量化新素材シャーシの01Bにのみ、多段変形システムが用いられており、基本形態のサーキットモードをベースに高速ブースト体勢をとるエアロモード、オフロード用のラリーモードへと、走行中に油圧制御で変形することが可能です。その中でもラリーモードはフロントフェンダーの組換えからドライビングランプの引き出し、車高を上げるなど実に大掛かりな変形を果たします。

01rallyところが、サイバーフォーミュラのレギュレーション自体が2016年シーズンから改定され、それまで年間何戦か用意されていたオフロードコースでの競技が廃止されてしまうのです。このため、スーパーアスラーダの第3スペックとなるSA01-Cからはラリーモードがオミットされ、変形機構の簡素化と更なる軽量化が図られています。思わず「選手権自体からオフロードレースを廃止するなんて!」と直訴したくなっちゃう話ですが、その観点から評価すれば、エンジンスペックに脆弱さを抱えていたとはいえ、初期のスーパーアスラーダこそが技術の集大成ではなかったかと言いたいのであります。

番組の放送当時、玩具の売れ行き不振でスポンサーも降板してしまったそうですが、販売されていたスーパーアスラーダの玩具はパーツの組換えで3形態を再現できました。が、まあ趣味的にこのマシン以前のアスラーダGSXに傾倒していたため、つい購入を怠ったのが運のツキで、長いことまるぼしの玩具になってしまったのです。

するとどうしたことか、ことしになって01の変形可能なミニチェアがリリースされたではありませんか。と、それもあとになって気がついたために、発注をかけようとしたらどこを探しても在庫切れ。あー、やっぱりスーパーアスラーダとは縁がないんだと思っていたら、「ラリーモード単形態」でのリリースが行われるという不思議が発生。

なんですか、つまり初期に発売された01は、パーツ差し替えを行わないためエアロにはできてもラリーにはできないと。うーん・・・なんだか悲喜こもごも。でもまあいいか、オフロード仕様の01を手にできたのだし。そのうち完全変形技術も実現させてくれるかもしれないし。

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