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  ~懲りない傾向~

連   鎖

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くうがにこりともせずに僕の胃袋の中の異常を宣告しながら、オダギリジョーファンであることも隠そうとしない、とあるクリニックの女医さんが

「五代君、昨年日本に帰ってきましたよ」

と聞き捨てならないことをしらっと言ったことが昨日の記事の主軸(いやそこじゃないだろう)

概略を伺ったら、「仮面ライダークウガ」の脚本を担当していた新川稔久さんが、昨年の春に「13年後のエピソード」を小説に書き下ろしたのだそうです。

今どきと言えないほど時間が経過しているので、今さら感ありありながらも癌検診といういやーな日々を送る上での気晴らしにこれを探して読んでおりました。聖悠紀さん好きな本屋のおばちゃんがいたりオダジョーでクウガがわかる女医さんがいたり、仙台って面白いところです。

が、ここからお話は俄然つまらないところへ行きます。

女医さんから「がーんっ」とぶちかまされた頃、僕はある団体の依頼でエネルギー問題に関する冊子の編集を請け負っていたところで、クライアントの代表者が執筆するはずのメッセージ原稿が上がってこないことと、この冊子のタイトルが決まらないことで頭を抱えていました。

メッセージなんかはいざとなったふらゴーストライトしてしまえば済むけれど、冊子のタイトルだけはへんてこなものをつけられませんので、3日三晩脳の筋肉(笑)をフル稼働諭せて考えついた言葉が『地球回廊』でした。若い頃にジェイムズ・ラヴロック(僕の頃はジェイムズじゃなくてジムだった)を読みふけり、ガイア理論を研究したことがあったので、エネルギーと人のつながりをイメージさせて考えたタイトルです。

で、この4文字を入稿表に打ち込みながら・・・まてよ? よもやまさかで、この言葉が余所で使われていたりしないだろうなと、念のために検索してみたところ、岐阜県の瑞浪市という自治体が市政コピーとして使用しておりました。

ああっ、だめじゃん。知らなかったとはいえ二番煎じじゃん・・・と、この案はあえなく没になるのです。

そしてまた3日も時間かけてらんねーよと、これを横文字に置き換えながら別のタイトルを無事にひねり出して手が離れた後、くだんの「小説 仮面ライダークウガ」をようやく手に入れ、読み始めたところ、登場人物のその後を説明的に対話するシークエンスの中に、瑞浪市、という一言が刻まれていたのです。

こここ、このやろー喧嘩売ってんのかーっっっっ

しかも、ここで出てくる瑞浪市は、クウガの主人公である五代雄介の相棒である警視庁の一条薫刑事の元上司の松倉さんの娘さんが住んでいる場所という、本編には何のかかわりもない、きっと僕以外の読み手にはきわめてどうでもいい位置づけで書かれているのでした。

うーん・・・この記事自体、僕以外の誰にもなんのことかわかんないオチになってしまった。しかし今さら感と言いながら、このクウガの小説、わざとらしいながらもけっこうおもしろいです。

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