Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

隠れ処開拓

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隠れ家入学式が正午過ぎに会場オープンとなり、気合いの入った親子(のうちの、むしろ親)はささっとそれぞれの席を取って撮影場所の確保。下手をするとホームビデオ用三脚まで立て始めるなんだそりゃな勢いです。しかし、式自体は午後2時からで、わずか30分。ところがそのあと学生の会の入会式がどうとか、明日からのガイダンスで全入学生向けオリエンテーションがこうだとかで、解散となったのが15時30分でした。この間、親御さんたちは会場となった施設に併設された喫茶店に殺到してどの店舗も満席状態となるのが必至なので、車で10分程度のところにあるこっちの街の営業所を訪ね、そこで一時避難させてもらって時間を合わせて戻って来ました。

問題はこの解散となった時間帯です。会場併設の☆いくつかくっついているホテルでディナーでも食わせてやろうかと思ったものの、17時30分までは閉店。市内の大半の飲食店もそうですよ、と営業所長に教えられ、ホテルディナーがだめならステーキの厚いのでも、という目論見もあえなく砕けるのです。

「それなら、いつもの通りに適当に走ってここかな?ってお店に入ってみる戦術で行けばいいんじゃない?」

と霰が言ってくれたので、そういうことなら彼女が自力で来られるエリアで探してみるかと、ほんとにてきとーに目抜き通りを移動し、思いついた交差点で左折し右折し、路地の裏手に潜り込んだところで、それらしき喫茶店を発見。コーヒーとワインとケーキと、イタリアン系の料理があり、喫煙席(これは僕のために必要なのだ)がテラス席に用意されているというおあつらえ向きなお店です。しかも年中無休だぜ。

どことは申しませんが、ここのオムライスはなかなかのものです。霰がオーダーしたドリアも「おいしいよー」とのことなので、戦術的には大成功でした。霰は食事のあと抹茶のシフォンケーキを追加したのですが、このケーキもまた、季節ものとして桜風味のトッピングが施されている洒落たシフォンケーキでした。

「お父さんって、こういうお店を探すときの勝率って高い方なの?」

「どうだろうなあ。ハズレなお店なんかそもそもブログには揚げる義理がないだろう? だめな店を引き当てちゃうことだって多いよ。特にラーメン屋が(仙台では)だめだね」

少し前までは、誰がどう見たって親子にしか見ようがなかったことでしょうけれど、娘もこれっくらいの年齢になって、こんな格好をしていたら、部下を連れてきた上司にも見えるようになっているんでしょう。なにより対話の内容が昔と違っている(それは書かねーよ)

そんな時間を過ごして、僕は再び数時間の道のりをひたすら走って作戦室へと戻っていくのでした。

散る桜

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雪が積もったみたい

雪が積もったみたい

先週の虹が出た日です。
近くの小学校の桜はこんな状態。
まるで雪が降ったように道路が白くなっていました。

・・・入学式まで、花は咲いてたのかな?

3300分の1

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入学総勢3300人とちょっとの入学式。その中から1人を見つけ出せというのはいくら親でも無理ってもんです。そこで会場の目立ちやすい場所で陣取りしてメールでやりとりしていたのに、一向に本人が現れない。どうしたんだと電話を入れたら

「学生は搬入口から大量に押し込まれちまいまして、もう席に座ってます」

そうかその手があったか・・・

 

もっとも、大学の入学式なんてわざわざ引率していくほどのこと無いだろうと考えていたのですが、父親母親そろって参列するのが今風なんですね。せっかくやってきて晩飯を一緒になんて予定しているところへ

「これから新入生歓迎会に行くから、じゃあねっ」

とかやられているお父ちゃんも見かけました。だから行っても不毛だよなあと思っているのです。が、霰の場合そこまでキャンパス慣れしていないので、このあと二人して隠れ家になりそうなお店探しに出かけました。

 

開花。

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思ったより小さかった。

思ったより小さかった。

「なんだか判らない」とか「なんちゃってプラム」とか言って育ててた木が、何年越しだかで花を咲かせました。
で、花の形からすると「なんちゃって」じゃなくてプラムで間違いないようです。
「これ以上大きくしないように」と新月サンに釘を刺されてますが・・・ プラムの剪定時期っていつなんだろう??

でもやっぱり

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kizashi試乗車すらなかなか見つからないイリオモテヤマネコのようなクルマだという希少さに、うちの家内は価値観を見出すことはないのでした。

「直すと言ったのだから直します」

まーそれはよくわかりますけど、切り替えた方が早いという場合もあって、長期的に考えたらこんなチャンスはないよー・・・と言いかけてやめました。なんせそれはぷらすBLUEにもBLUEらすかるにも当てはまるのです。うかつなことを言って藪蛇になりかねない。

それはともかく、これで常磐道を走ると、たいていの車が、レクサスでもメルセデスでもよけてくれるという不思議な現象が起きます。

嵐のち虹。

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電線じゃまー。

電線じゃまー。

先週の金曜日。夕方ちょこっと出かけたら雨と雹に遭遇しました。用事を済ませてる間に雨は通り過ぎて、帰る方向に大きな虹。

しかし。のまちゃんの屋根やらボンネットでカッツンカッツン音し始めた時は、頭の中で「修理代~っ」という文字がグルグル回りましたよ。小粒な雹で助かったわ・・・

そしてすっかり

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ヘッドライトいい加減にしろよと言われそうですが、「乗り換え」はことしのスーパー戦隊の得意技でもあります。レッドがその姿かたちのままブルーやグリーンやイエローやピンクに(その他のメンバーも同様)乗り換え変身するというのは、ありそうで無かったギミックです。

いやそんなことはどうでもいい。こちらはダークグリーンから白です。まあこれだったら何だかはわかりますよね?

なんて間の悪い 後編

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タイヤカフェ4サニーのクーラントはリザーバーまで空っぽになっていました。そんな馬鹿な。だってこの故障は昨年秋に出た症状で、ラジエターコアからのクーラント漏れを確認して、修理している場所なのです。ひとまず近場のガソリンスタンドに立ち寄り給油と同時にクーラントを補充の形で満タンにしてもらい、主治医のところに持っていきました。

「サーモスタットが壊れていないところをみると、ヘッドまわりの破損で、冷却液全部が中に流れ込んじゃったのかなあ。ガスケットだけなら軽くて済むけれど、オーバーホールを考えた方がいいですね」

不測のというより予想外の事態です。平凡な排気量の4気筒とはいえツインカムのリーンバーンエンジンなので、オーバーホールはそこそこの見積もりになるでしょう。それよりもタイヤ館に出かける折、がたがたになっている足回りをどうするか家内と話し合い、そこは直したいという進言を受けたばかりでした。まあ足回りくらいなら、BLUEらすかるの今期の夏タイヤのために貯蓄している予算を振り返ればいいかと思っていたのですが、修理がエンジンに及んでくるとなると、このまま乗り続けるべきなのかどうか葛藤が出てきます。

サニーはことしの5月中旬が車検満了。もちろんこの段階で、僕はサニーを処分しなさいというつもりはないのですが、ここでその話が顕在化した場合、31日のうちに廃車手続きを済ませなくてはならない。ほとんどその場で決断しなければ間に合わないタイミングで、迷っているうちに年度が替わって課税の対象となるのです。さて家内はどうするのか・・・

「直しますので、見積もりをお願いします」

うむうむ、よく決断した。愛着があるならそうでなくてはいけない(まあその割には手入れが悪いんだけど)。ただし・・・どこからその予算を工面してくるか。10月にはぷらすBLUEの車検もやってくるのです。

ま、まさか・・・(と思っていたら「存亡の危機」事態になっちゃたわけよ。こりゃ春闘荒れるわ)

 

なんて間の悪い 前篇

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タイヤカフェ1帰省して家内のサニーを動かしたら、なんとフロントタイヤが左右とも丸坊主で、一部分はわずかに構造材まで見えているではありませんか。3月28日だからまだ増税前の価格で入れ替えられると打ち合わせをして、翌朝。起きてみたらすでに家内がいない。霰が朝ごはんを作ってくれて遅めな朝飯(午前9時過ぎ)をとっていたら家内から電話で、近所のカー用品店では駆け込みタイヤ購入と駆け込みオイル交換と駆け込みナビ取付と、スタッドレスから夏タイヤへの交換のお客で3時間待ちだという。

「これから谷田部に電話するところだったのに、何を勝手に勇み足やってんだっ」

タイヤカフェ3と呼び戻してタイヤ館谷田部店に電話を入れて、状況を聞くとやっぱり混雑しているけれど、午後3時に来てくれればすぐ作業できるということ。でもって、タイヤ屋さんですから家内が出かけたカー用品店よりも安いのです。

さらに家内がどういうわけかマイブームにしている「紙ウサギな奴ら」がキャンペーンでいたるところにいる。くじを引いたら奴らのプリント皿と、奴らの刻まれたタンブラーが当たるという、朝っぱらから罰当たりに先走っていた家内にしては幸運づくめな、わずか30分の交換作業でした。

タイヤ館はこのところ、テレビやラジオCMよろしく店内をタイヤカフェに模様替えしています。レジカウンターの棚には全く同じ調度品が並んでいるのが細かい芸で、実際にコーヒーを飲める待ち合いコーナーもある。マスターはいませんがセルフサービスでコーヒーやお茶が飲めるのですが、昆布茶、梅茶、椎茸茶なんてものもあるのは意外です。

すっかり気をよくして新品のタイヤを履いたサニーを店から出した家内は、学園都市の都心に向かって走り出すのですが、

「あれっ? なんでこんなに水温計が跳ね上がってるの?」

号待ちしているときに発生した異変。オーバーヒート直前ではありませんか! という不測の事態に陥っていくのです。

探検者への長い道のり

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vinland14新刊はだいぶ前に買っていましたが、雪村誠さんの「VINLAND SAGA」を取り上げる暇がありませんでした。読み切りを一本挟んで、「ブラネテス」以来の連載物にヴァイキングを持ってきたときには、いきなり千年も遡っちゃうのかと意味のない突っ込みを入れてみたりハラハラしてみたりでした。でもよく考えてみたら、このマンガもまたフロンティアを求める開拓者の物語で、主人公のトルフィンとは史実によれば11世紀のアイスランドの探検者にして、この時代五度にわたって行われたというヴィンランドへの遠征のうち四度目を率い、3回めの成功を遂げた人物です。ただし14巻においては、ようやく奴隷からの解放に至ったばかりで、まだまだ先は長そうです。

SAGAだとかサーガだとかいう言葉は、極端なことを言えば北欧や古いノルドの民が伝える神話や物語のことを示しており、ヒョウの顔をしたどこぞの剣士の話やらうだうだと続く機動戦士もののサブネームにくっついている方の使い方は亜流でしょう。その意味ではVINLAND SAGAは「どうだこのやろー」と言わんばかりの正統な表題となるはず。まあ素材がヴァイキングなんで粗野で荒くれで血なまぐさい話が延々続いてきたものの、それを引き継ぎながらも奴隷編から主人公のものの考え方が指向性を帯びていき、この新刊において一時の決着を見ます。そこへの持って行き方は、あっ雪村節だなあと思わせる落とし方で、いやーここまで長かったよようやくほっとしたよと読み終えました。

次巻が出るまでまた長いこと待ちに入るわけですが、まだ波乱と動乱はてんこ盛りなんだろうなあ。あとどれくらいでヴィンランドの地にたどり着くのやら、興味は尽きませんがあえて連載には手出ししません。