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  ~懲りない傾向~

栗名月

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別の呼び方をすれば「のちの名月」。いわゆる十五夜に対する十三夜のことで、本年は11月1日の夜から2日の明け方にかけてがその晩です。中秋の名月ほどの知名度はありませんが、そこだけで行う月見は片月見とされ縁起が良くないとか何とか、古代に観月をしたがった人々がうまいこと理屈をつけて十三夜という行事を生み出しました。

 

十五夜観月は大陸から伝わったものですが、十三夜は日本古来の行事だそうですから、大陸の人々よりも我々の祖先の方が月に親しみを覚えていたのかもしれません。

算数的な並びで言えば十五夜より後にわざわざ別の月齢で旧暦の九月十三日を指定し、しかも数の少ない十三で行うというところに異を唱える人もいるかもしれませんが、そこは中秋の名月に一歩譲るという奥ゆかしさもありますし、統計的に十三夜の方が曇りが少ないという話もあるようです。なにより秋が深まった方が供物も豊かになりますし。

栗名月とも呼ばれるように、十三夜の代表的な供物は栗だとか枝豆を備えます。実は僕の地元はここ数年、昔から生産されていながらブランドとしてはアピールしていなかった栗を地域の資源として売り出しているので、十三夜の行事は良い材料になるのです。栗だったら丹波あたりだろうと思っていたら叱られまして、知らないうちに栗の生産では日本一になっておりました。茨城県自体が全国の栗総生産量の25%くらいを担っているようです。

こりゃやっぱり十三夜は栗を備えて月見をしなけりゃいかんわ(その前に十五夜で月見していたのかどうかもあるんだけどね)

 

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