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  ~懲りない傾向~

初代、のその前

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「ウルトラマンの日」に因もうと思ったけれど、そんなに毎年毎年同じ日付に違う切り口でウルトラマンを綴るのも限度があります。生誕半世紀が経つなか、触れられていないのは「彼の本当の名前」くらいのもので、そこをいじろうとしない人々の良心の年月とも言えます。でも、彼が今尚「初代ウルトラマン」と呼ばれることに功罪が無いわけではなく、それじゃあゼットンに倒された彼を支援にやってきた「ゾフィー」の立ち位置って何なのだろうと悩みたくなるのも煩悩なのです。

便宜上の括りとはいえウルトラ兄弟の長兄にあたり、企画段階では「ウルトラマンの実兄」という考え方さえあったゾフィーは、初期にゾフィ、後にゾフィーと変遷しながらも、最初から実名を名乗っています。バラージの古都に祭られていた「ノアの神像」が誰なのかという議論もありますが、大方の意見は五千年前に地球を訪れた「まだウルトラマンと呼ばれることのない初代ウルトラマン」という見方が定説です。しかしあれがゾフィーではないのか?という考え方も全否定はできないでしょう(最近は、容姿はだいぶ違うけれどウルトラマンノアだろうと言われ始めていますが)

ウルトラマンメビウスの時代になって、過去の回想が行われたとき、ゾフィーは初めて科学特捜隊のサコミズパイロットと冥王星軌道で邂逅し、地球人を密かに見守ってきた旨の対話をしています。ゾフィーもまた、初代がゼットンに敗れたとき初めて地球に飛来したわけではないのですが、人類がファーストコンタクトを果した相手としては初代が先に認知・記録されてしまった。

ゾフィーにしてみれば、宇宙警備隊の同僚がうっかりベムラーを取り逃がしてしまい、自分が担当していた太陽系に逃げ込まれ、えっおいなにそれとかやってる間に同僚が地球人の乗ったパトロール機と接触事故を起こしてしまったばかりか、死なせてしまった地球人を救うために躊躇なく融合してしまった同僚に驚きながらも、あの危なっかしい状態では心もとないと太陽圏外延部にとどまり外敵を遮断していたのではないかと(その割にはけっこうたくさんの異星人が地球に侵入しましたけど)

だから彼はウルトラマン・ゾフィーであり、初代ウルトラマンにはなりえなかった。

この流れはあくまで邪説ですが、サコミズに対してゾフィーが告げた

「人間よ、ついに自力でここまで来たのか。やがて君たちも我々と肩を並べ、星々の狭間を駆ける時が来るだろう。 それまでは、我々が君たちの世界の盾になろう。次に会う時が楽しみだ」

という言葉からは、ゾフィー自身もだいぶ昔から地球圏に来ていたのではないかと想像できます。対して初代は「ベムラーを追って地球にやって来た」M78星雲の宇宙人です。地球人類はこちらをウルトラマンと名付けたので、それはそれでいいんだけど、初代より前にいたとしたら、初代のその前は何と呼べばいいんだろう?

やっはり「元祖」とか「本家」?

2 Responses

初代のその前っていうと
JA71-3型です。

失礼しましたあ〜

  • 狼駄さんちとうちの履歴では共にそうなんだけど、実際の71には「4型」があるよ。
    というか、71は「ジムニーの2代目」だよねえ。