Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

凝り性の意匠

凝り性の意匠 はコメントを受け付けていません

「獣奏剣」が届きました。

何のアイテムかと言えば「ドラゴンレンジャーがドラゴンシーザーを召喚する」ために用いるダガー。1992年のスーパー戦隊・恐竜戦隊ジュウレンジャーは、衣装やらツールやらのデザインに秀でたものがありましたが、6人目を登場させたり、いわゆる2号ロボを単なる1号ロボのパワーアップパーツだけとして扱わない独立した活躍の場も見せるなど、目を引く場面が多かった。

それにしたってドラゴンシーザーにゴジラばりの動かし方をさせるかと思えば、変形した剛龍神なんか戦隊ロボ屈指の男前なんですが、それに輪をかけて男児用なりきり玩具のデザインと音声再現は凝りに凝っており、商品を売るというより作り手が趣味全開でやっちゃったんじゃないかという出来栄えでした。

それの「15歳以上向け」(笑)版は、つまり子供向けサイズではない一分の1再現。各部のパーツに金属製品を使ってわざと重くしているし、当時のチップよりも高性能化した音源記録は電池の続く限り奏でるし(当時の玩具は長時間収録できなかった)、安全対策として軟質樹脂を使った刃にも金属風塗装が施されているしの凝りようです。

付属のライナーノーツをみたら、当時は知らなかったけれど、後に超合金魂シリーズを手掛け、うちの家計を苦しめやがった(失礼)野中剛さんの作品でした。その制作記は、やっぱり「こういうのを作りたい」という凝り性ぶりが延々と綴られていましたよ。しかしこの商品自体がアメリカのパワーレンジャーものとしてリリースされた経緯があり、その再販だというのはコスト的に商売っ気あるなあとあきれるばかりです。

Comments are closed.