Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

デザインの軌跡

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DRIVER誌からのもう1ページの別コラム。これはイグニスのデザインについて「過去のスズキ車から取り入れられた面影」を引き合いに出していますが、この話題は同誌に限ったことではなく、僕も似たようなことを昨年書いています。

ただし、面影(雑誌はこういう言い方はしていません。僕が咀嚼している)というような好意的な解釈はしませんですよ。第一、「単なる熱抜き」をデザインの一部として成立させていることと、「ガーニッシュとして表現」しただけのこととでは、仕事の質がまるで違います。

その意味では、なんにもないところから・・・とはいえ初代エスクードはすでにプジョー205によく似ていたのだけれど・・・作り上げたものと、伝統という言葉に助けられてあっちこっちの面影を持つ新車の産みの苦しみ方も違うでしょう。

だから、こういう些細なデザインについてエポックを見出すような話は、デザイナーにとっては針の筵なのではないかと思います。となれば、見出しを立ててうんちく論に掲げるとか、ましてや営業サイドがこれをセールストークに持ち出すなどというのはもってのほかじゃないかと。

ただ、この話題からひとつ別の視点も気づいたように感じています。

他社の各セグメントごとに、つまり全く車格もテイストも異なる車たちに、たとえばラジエターグリル側のデザインを無理やり統一させちゃう一点強引アイデンティティーによるへんてこな印象を受けるよりも、なんとなく「あれっ? ここってさー」という程度にデザインを持ち込んでくるやり方の方が、結果的には上手なまとめ方なのかもしれません。

2 Responses

個人的にはフェンダーの張り出しが、三代目エスクードのそれとの共通性を感じます。

  • そうなんです。いまさら初代なんかを引き合いに出されても、デザインした人はそうじゃないと思っているでしょう。
    エスクードテイストは、まちがいなく三代目から引き継いでいるはずです。で、どう転ぶかはわかんないんですが、そこにはけっこう「マッチョ感」があって、僕なんかだと窓枠まわりのラインに沿ってブラックアウトさせて、それを打ち消したくなります。