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  ~懲りない傾向~

嵐を呼ぶ八百万の風土

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七面鳥を食わずにフライドチキンに行列を作るとか、ブッシュドノエルじゃなくてショートケーキをオーダーするとか、家族とではなく彼氏彼女と過ごすとか(うるせーよおひとりさまもいるのだよ)、当日よりも前夜で盛り上がるとか、プレゼントは一人に対して1個だけだとか・・・

いーじゃんかよ欧米と違っても。そもそもこっちに上陸してきた異教文化を日本なりに400年以上かけて咀嚼し慣らしてきたのだから。

まあ慣らしてきたというよりも、それぞれの分野にかかわりのある商業者が決め手となる商戦を編み出したり、雑誌の企画記事でムーブメントを作り出そうとしたりの現代のクリスマスなのですが。

しかしこれをよくよく考えてみると、異教の文化をさほどの抵抗もなく受け入れ自らの余暇にとけ込ませる。という仕組みを持つ日本人は、実はきわめて懐の深い民族なのではないかと感じていました。

すると京都の妙心寺 退蔵院で副住職をつとめる松山大耕さんが、より的確にそのことについて論じておりました。

Logmiに掲載された松山さんの論

なるほどー。拝読してみれば、世界の様々な文明の中で、1万年を越えて栄えた縄文時代をみるように、我々の祖先にも問いかけられているように、日本の民族には土着に近づくほど平和と共存をモノにする資質が備わっているのかもしれません。

 

 

と、なかなか興味深い話を読んだわーと思っているところへ着信(注:着メロは「宇宙猿人ゴリなのだ」)

 

『ぬぅわははははははははははははははっ』

むむっ、このテンプルにカチンとくる高笑いは東京大学を卒業し、ハーバード大学ビジネススクールでMBAを取得しているエリートサラリーマンであり、六本木ヒルズにあるIT企業で数千万の年収を稼ぐという、あの大日本ゼネラルのサラリーマン安部礼司とは雲泥の差のスペックを持つ、元同級生刈谷勇っ!

『ではないわっ! なにをねぼすけ呆けておるのだこのうすらハチマキめ!』 

むむむっ、出たな新帝国ワニの・・・ワニの・・・この人そういえばどういう立場の人なんだ? というDr.ワニがいきなり、早朝つくばーど基地に電話をかけてきたのであります。

『なぁにが平和と共存をどうしたこうした。世はなべて焼肉定食、強いものが美味いものを食い放題なのぢゃ。くり~む謹製のスペシャルいちごのタルトなぞ、この新帝国ワニが出向いてありがたーくいただきますなのぢゃよ』

やかましいわ朝っぱらから! いちごのタルトはまだ届いておらんっ だいたいあんた23日に襲撃してきたってまだクリスマスイブにもなってないし、土曜日と言っても焚火は1週間後だぞ!

『おー、おーおーおー・・・そうだったかもしれんがまあよい、かくなる上はこの新帝国ワニの最新鋭びっくりはったり重機動蓮田さんで基地を侵略しかる後、配備途上のメカはすらを木っ端微塵切りに粉砕してくれるわ』

いや、うちのハスラー、届くのさらに来年だから!

『ななな、なんだと? ケーキは無い、ハスラーも無い。どれほど物資枯渇しておるのぢゃその基地は! あーもう仕方がない、それではドアバイザーを宅配で送りつけてやる。いやなに礼には及ばん謹んでメカはすらに切ったりはったり取り付けるがよい。霊験あらたか行ったか来たか、反応速度なんかもう数倍に跳ね上がるぞよ』

というわけで、新帝国がいろいろ補給品を送り込んできました。

「そうか! Dr.ワニって新帝国直属のサンタクロースだったのよ」

「その割にはいつも会社員姿ですよねー」

などなど、うちの娘らは至って呑気なものでした。まーそれくらい呑気でないと、Dr.ワニとは互角に渡り合えません。まさしく八百万の風土です。